戻る 目次 

大友の姫巫女

チラシの裏 

『大友の姫巫女』における畿内情勢(徳川追加)

1566年初頭 提供大隈氏

 大隈氏が私の話より、畿内情勢をまとめてくださいました。
  本当にありがとうございます。

 まだ魔王との会見まで時間があるので、ひとまずこれを見て色々楽しんでいただけたらと。

 

1566年初頭における織田家状況

完全制圧済みの国
・尾張(信長直轄)
・美濃(信長直轄)
・大和(松永久秀)
・山城(表向きは足利義昭所領?)
・志摩(九鬼水軍本拠)

半制圧の国
伊勢(伊勢長島の一向宗所領を除く)
近江(元六角領の江南を制圧)
伊賀(国人衆への所領安堵の上織田家の武将を入れず?)


各国状況

尾張
  三河、美濃、伊勢と国境を接する。
  何れも信長の同盟国ないし自領ながら伊勢長島一向宗と隣接しており、尾張=伊勢の直接移動には長島一向宗の動向が大きく影響する。
 
美濃
  尾張、信濃、飛騨、近江、伊勢、越前と国境を接する。
  尾張、伊勢は信長の自領である為脅威はない。
  信濃は同盟国である武田家の所領であり、現状で侵攻を考慮する必要性は薄い。
  近江は潜在的敵国である江北大名浅井家と接しており、直接南近江方面へ抜けることは不可能。
  特に国境付近に築城されている鎌刃城は堅城であり、小谷城からの後詰が短時間で到着出来る位置にある為早期の攻略は困難と予想される。
  飛騨は姉小路家の所領であるが、勢力としては小さく越中方面から上杉の圧力も掛かると予想される。
  姉小路家は武田家の従属大名と化している可能性が高く、場合によっては飛騨を巡り上杉対武田の戦へ発展する可能性がある。
  あまり知られていないが越前とも国境を接しており、実際に油坂峠経由で朝倉勢が美濃へ侵攻した事がある。
  現在朝倉家は明確な敵性国家と国境を接しておらず、最悪の場合油坂峠経由で越前の軍勢が美濃へ侵攻してくる可能性あり。
  最低でも1~2万程度の守備兵力を置く事が望ましいと思われる。

飛騨
  越中、美濃と国境を接する。
  姉小路家(三木家)の領土。
  戦力的には差ほどでもなく、国内も完全に統一されているとは言いがたい。
  しかし上杉家が飛騨を押さえた場合、美濃を直接脅かす事が出来るようになるため戦略的には非常に重要。

伊勢
  尾張、志摩、伊賀と国境を接する。
  美濃勝地峠から鈴鹿峠を経由して南近江へ向うルートを持つ、現在の織田家にとって戦略的に最重要な国。
  南近江六角家が滅んだ事により、伊勢長島一向宗以外の不安要素は殆どない。

伊賀
  織田家勢力下にあるが、実質的に国人衆による統治が続いていると思われる。
  伊勢経由近江方面へのルート上にあるものの、山岳地帯であるため大規模な兵の移動には余り適していない。
  この国は国人衆の独立心が非常に強く、国人衆が敵に回った場合尾張、美濃、伊勢と南近江、山城の連携が断ち切られる事となる可能性が高い。

大和
  紀伊、伊賀、摂津、河内、山城と国境を接する。
  松永久秀が完全に掌握。
  ただし旧領主である筒井順慶が存命であるため、予断を許さない。
  美濃~近江~山城のルートが使用出来ない為、交通の要衝でもある。
 
近江
  美濃、若狭、越前、山城、伊勢と国境を接する。
  南半分を制圧。
  北の浅井家との関係次第で早期に統一する必要あり。
  浅井家を攻撃した場合、朝倉家からの後詰が予想される。
  南部甲賀郡に六角家の残党が残っており、今後の予断を許さない状況にある。

山城
  近江、丹波、摂津和泉、大和と国境を接する。
  足利義昭の本拠。
  名目上将軍直轄地となるので義輝派の大名から狙われる可能性あり。
  可能性として一番高いのは北近江浅井家が美濃方面へ出兵して織田家の戦力を誘引、その隙に琵琶湖西岸を朝倉軍が南下して京を伺う、といったあたりか。
  信長の大義名分は山城に足利義昭がいることが大前提となるので、山城失陥は織田家にとって致命傷となり得る。

摂津
  河内和泉、丹波、山城と国境を接する。
  織田家の近畿侵攻に伴い、三好家が阿波へ後退した為織田家の領土となる。
  現在国人衆を中心として纏まっていると思われるものの、三好家の再侵攻があった場合完全に織田家側で動く保証はない。
  しかし石山本願寺があること、加賀一向宗門徒を上杉家、朝倉家、能登畠山家が制圧している事から本願寺が信長と関係を持つ可能性があり、その場合は国人衆が本願寺主導のもと纏められる可能性が高い。
 
河内和泉
  摂津と国境を接する。
  三好義継が在住し、本州に残る三好家最後の拠点。
  しかしながら義継は三好三人衆と袂を分かっているため、松永久秀を介して織田家の従属大名となっていると思われる。
  紀伊方面との連絡は山岳地帯によって非常に困難であるため、事実上袋小路となっており、後方の安全は確保されている。
  本拠である四国方面へ後退した三好三人衆と対立する関係にあり、瀬戸内海進出の最重要拠点でもある。

丹波
  波多野家が領有。
  山城、摂津、丹後と国境を接する。
  山城の隣国である事から戦略的重要性は高い。
  対毛利戦を考慮する場合、丹後と攝津の後詰を行うのに最適な位置でもあり、織田家としては確実に取り込みたい国であると思われる。
 
若狭
  丹後、越前、近江と国境を接する。
  若狭武田家の所領だが、朝倉家の影響下にある。
  ただし国人衆は反朝倉。
  小浜港がある為、越前福井港、敦賀港と並んで日本海側の通商を握るには必須の重要な場所。
  毛利家が南蛮船を所有した場合、日本海側の美保関港を拠点として海上から奇襲を行うのに最適か。
  丹後を押さえた場合、洋上侵攻と陸上侵攻を併用する事で若狭を押さえることが可能になると思われる。

 

周辺大名

武田家
  甲斐、南信濃を領有。
  今川家への侵攻に関する情報がない為、駿河を領有しているか否かは不明。
  織田家とは同盟関係にある。
  三河遠江を領有すると思われる徳川家が織田家の同盟国なので、侵攻先は極めて限られている。
  上杉謙信が足利義輝を擁して大義名分を得ている為、織田家が擁する足利義昭を支持して上杉家に対抗せざるを得ない状況か。
  北条家との関係が悪化していない限り、敵となりうるのは北信濃に勢力を持つ信濃国人衆とその支援者である上杉家。
  上杉家の上洛に伴い北信濃へ侵攻、織田家の側面援護を行うと共に信濃の完全掌握を狙う可能性大。
  その後は織田家との同盟を維持する限り、越後方面への侵攻を図ると思われる。

上杉家
  越後、越中の一部を領有。
  越中の神保家、椎名家は事実上従属大名化していると思われる。
  足利義輝を擁し、北陸から山城を伺っている。
  能登畠山家、越前朝倉家と緩い同盟関係。
  加賀一向衆を三方向からの同時侵攻で壊滅せしめ、加賀を折半。
  陸路で越後>越中>加賀>越前>近江>山城へ侵攻を企てていると思われる。
  しかしながら上杉家の誇る戦略戦術的機動力は小荷駄隊を殆ど持たないという兵站上の弱点を抱えており、現金による食料現地調達あるいは通り道となる各国を支配する大名からの支援がない限り長期行動は難しい。
  万が一この食料調達を巡るトラブルが発生した場合、上杉家の威信は一気に低下する可能性がある。
  上杉家は乱取りや現地略奪等を積極的に行っており、これらの行為が今後に影響を与える可能性も考えられる。
  また、本拠である春日山城は北信濃から指呼の距離にあり、北信濃を武田家が制圧した場合その行動は大きく掣肘される。
 
朝倉家
  越前、加賀の過半を領有。
  若狭武田家とは友好関係にあるものの、国人衆との関係は悪い。
  江北の浅井家は同盟国であるが、事実上朝倉家の準被官的立場にある。
  上杉家、能登畠山家とは緩い同盟関係。
  各方面に敵がなく、自国に最小限の兵力だけを置いて兵力の大半を侵攻戦に動員可能。
  しかしながら加賀制圧直後で治安維持の為に一定の兵力を加賀に配置する必要があり、対織田戦へ全面的に振り向ける事は現段階では不可能と思われる。
  美濃と接してはいるものの、山越えルートとなる為に侵攻作戦の主攻としては考えにくい。
  福井港、敦賀港という2箇所の良港を持ち、その経済力は高い。
 
浅井家
  北近江を領有。
  越前朝倉家の従属大名で準被官的立場にある。
  南近江を押さえる織田家と隣接しているが、それ以外の方面に心配がない為全兵力を織田家に当てる事が可能。
  特に美濃~近江間に鎌刃城、長比城を擁し織田家の交通網を分断している点が大きい。
  また、琵琶湖水運を握っている為そこからもたらされる経済力は侮れない。
  国友村を所有しているため、鉄砲の量産が進むと厄介な相手になる可能性あり。

姉小路(三木)家
  飛騨を領有。
  武田家の動きが史実通りであれば、1564年に山県昌景の侵攻を受けて従属大名となっていると思われる。
  このため織田家とは武田家を間に挟んでの友好関係を保っている可能性が高い。
  それ以前には上杉謙信へ援軍を求めるなど上杉家へも一定の友好関係にあり、上杉家が美濃を狙う場合飛騨を巡る争いが起こりうる。
 
三好家
  現在三好三人衆と三好義継の二派に別れている。
  三好三人衆は阿波、讃岐を押さえ、義継は和泉、河内方面を領有。
  義継が松永久秀を介して織田家に接近しており、今後は海を挟んで両派の対立が激化していく可能性が高い。
 
鈴木家(雑賀衆)
  紀伊を領有。
  鉄砲傭兵集団雑賀衆を擁し、その戦闘力はきわめて高い。
  大友家と友好関係にあり、本願寺家との繋がりも深い。
  現時点では中立だが、加賀一向宗門徒を制圧された本願寺が対上杉戦を開始した場合、それに従い軍を出すと思われる。

波多野家
  波多野家は朝廷と縁が深く、将軍家の動向とともに朝廷の動向が大きく影響すると思われる。
  優秀な武将を多数擁し、その軍事力は侮れない。
  史実においては朝倉家へ援軍を派遣しており、その際に丹波鬼の異名を持つ波多野宗高が討ち死にしている。
  現段階で足利義輝、義昭の何れに付くかは不明。
  波多野家を織田家が取り込んだ場合、対毛利の最前線となる可能性が高い。

徳川家
  三河を領有する。
  西を織田家、北を武田家、東を今川家に挟まれ勢力拡大のきっかけが掴めない状態となっている。
  織田家と武田家が同盟を結び、織田家と徳川家が同盟を結んだ結果、徳川家と武田家も自動的に不戦状態に組み込まれ、富国強兵政策を行い、国力を高めている。
  織田家に要請された場合、対今川家への警戒から援軍は未知数だが、美濃方面への兵力を出す事は可能と思われる。


 

 


 

戻る 目次