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大友の姫巫女

第六十三話 大友の後継者達

 南蛮人攻撃から五日目 府内城


「材木の手配はこれ、その代金は博多の商人へこの証文を持っていって。
  鯛生金山で取れた金は堺へ持ってゆくから、火薬はそれでいっぱい買ってくるように。
  米が足りない?これも堺から買わないと……
  街の縄張りはこれ。商人に復興の銭を出させて、出した商人は表通りに屋敷を手配して……」

 府内にて実質謹慎中の珠です。
  でも、仕事はちっとも減りません。
  『オー人事オー人事』と心の中で罵倒しながら書類と格闘中です。
  これでも半分の仕事はしていないというのだからなお救われない。
  私がやっているのは府内と別府の復興作業で、宗像・原田・龍造寺の謀反討伐にはノータッチ中。

「……」

 で、その討伐関係の兵給をやっている田原親賢は淡々と書類を片付けていたり。
  まぁ、作業の仕方というのは人それぞれだろうけど。

「姫様。
  兵糧の手配ですが、ご裁可をお願いします」

 そんな田原親賢が差し出した討伐軍編成をさっとチェック。
  複数に跨る大規模謀反なだけに、万を越える兵が出陣する大規模なものに。
  総大将は旗本鎮台陣代の戸次鑑連が大野・臼杵鎮台の兵を率いて出陣。
  この軍が到着するまでは現地司令部である日田鎮台の田北鑑重が全体の指揮を取る。
  距離的に先に到着する隈府鎮台の兵は先に日田鎮台の指揮下に入り、その後旗本鎮台の指揮下に入る事になる。

「えっと、現在の日田鎮台はどれだけ兵を集めていたっけ?」

 紙とにらめっこしていた私の問いかけに、田原親賢が淡々と書類を処理しながら答える。

「日田・玖珠および、筑後より兵を集めており、原鶴を集結地に兵は五千を越えています。
  動員をかけた隈府鎮台が兵二千を、臼杵・大野の兵をまとめた旗本鎮台が五千を出すので、最終的には一万二千という所でしょうか。
  毛利の策から、筑前・豊前の兵は意図的に外しています。
  彼等を加えれば二万は集められるのですが……」

 何しろ私が抑える中津鎮台ですら、虚報に踊らされてあのざまだ。
  何処にどれだけ毛利の手が延びているか分からない状況で、彼等の兵を加える事は内部に裏切り者を入れるに等しい。 

「一万二千か……少ないわね……」

 なお、大友軍は毛利相手の門司戦で一万五千、秋月戦でも一万五千の兵を投入していただけに、三千のマイナスは結構痛い。
  本拠地である府内がこのざまじゃ仕方ないのだが。
  なお、この兵力は国政に影響なく出せる兵であり、総動員兵力ではないのであしからず。
  総動員なんぞしたら、それがそのまま秋の収穫に響くので、怖くて出来ないというのは内緒。
  けど、皆したがるんだよなぁ。総動員。
  兵を率いる将からすれば、手持ちの兵は多いに越した事はないしね。
  しかし、物資集積地である府内を叩かれると露骨に兵の運用に支障が出るな。
  紙をぺらぺらめくり、算盤をぱちぱちぱち。
  更に紙にさらさらさら。

「うわ。
  これでも、兵糧は足りなくなるかもしれないわ……」

 南蛮人の攻撃で、多くの物資が蓄えられていた港湾部が甚大な被害を受けており、何より痛いのは府内復興の為に荷駄が取られる事にある。
  つまり、移動する軍に持ってゆく荷駄が足りない。
  まだ原鶴あたりなら、筑後川の河川を使って運べるから問題は無い。
  だが、宗像や原田を叩く場合、万の軍勢ではどう弄くっても軍まで物資が届かない。

「博多商人の荷駄を徴発すれば……」

「その彼等に証文大量に握られているじゃない。
  府内攻撃されて信用揺らいでいる所に、荷駄徴発なんてしてみなさいな。
  二度と証文引き取ってもらえなくなるわよ」

 田原親賢の提案を即座に切って捨てる。
  既に、大友家は信用経済によって運用されている以上、その信用の維持は絶対条件なのだった。

「と、なれば、龍造寺ですな」

「あっこか。
  やりたくないなぁ……」

 これもまたやりたくない相手だったりする。
  何しろ相手はあの鍋島信生である。
  なんで、彼をこんなに恐れるかというと前世知識もあるが、それよりも相性がとことんまで悪いからである。
  私の戦略方針は基本がハメ殺しであり、その状況までに追い込む事が前提となるのだが、これはちゃぶ台返し系の手にもの凄く弱い。
  ちゃぶ台返し、つまり戦略的・戦術的奇襲ができる輩は私にとって天敵なのだ。
  で、この鍋島信生は九州ではトップクラスの奇襲スキル持ちである。
  何しろ彼の爺様である鍋島清久からして、田手畷の戦いで赤熊のお面を被って突っ込むという奇襲策で勝利しているあたり、鍋島一族の奇襲スキルは遺伝だと勝手に思っていたり。
  こんな相手に万の兵すら安心材料になるはずもなく。
  というか、今山合戦なんぞ、公称六万の大友軍に手勢数百で突っ込む夜襲で勝利をもぎ取った相手ですよ。彼。
    
「まぁ、いいわ。
  加判衆評定にはこれで上げるわ」

 かきかきと書類に私の花押を書いて、田原親賢に渡す。
  他の書類に目を通しながら、田原親賢はぽつり。

「姫様。
  その加判衆評定、始まっていると思われますが」

「へ……?」

 耳に評定開始を告げる太鼓の音がどんどんと。

「にょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
  何でもっと早く教えないのよっ!
  こうしちゃいられないわっ!」

 慌ててすっ飛んでゆく私の耳に、田原親賢の声が追い討ちをかけたが、聞かなかったことにする。

「姫様に仕事を片付けてもらわないと、私の仕事が片付かないゆえ。
  何しろ加判衆の皆様は、戦手柄は首を取る事としか考えておられませんからな」

 ええ。
  正論だけど、聞いてやるもんですか。
  とりあえず、この恨みはどっかではらすから覚悟しなさい。

 

 
「遅れました」

 私が部屋に入ると、父上以下一同戦装束で地図を眺めて睨めっこ中。

「遅いぞ。
  此度はお前の出陣は許さぬが、お前も軍を率いる身なのだ。
  少しは知恵を出せ」

「はっ。
  申し訳ございませぬ」

 頭を下げて状況を確認。
  おや、人間が多くね?
  田北鑑重は前線指揮の為に既に府内を発ち、父上の軍師たる角隈石宗が出てくるのは分かるのだが、何で隠居した吉岡長増老がいるのかな?
  まぁ、居た方が助かるから問題はないとして、その吉岡老の隣に座っている利発そうな若武者君は誰よ?
  ぎらぎらした目で皆を見ているし、これがきっと初陣と見た。

「お前には紹介はまだしていなかったな。
  吉岡老に預けていた八郎だ」

「此度、元服いたしまして、大友親貞と名乗らせて頂いています。
  大友の姫巫女と呼ばれし、義姉上様にお目通りが適う事は光栄の極み。
  此度、初陣として旗本鎮台に加えて頂く事になりました」

 丁寧に頭を下げる親貞君を前に私は真っ青になっていたり。
  い、今山フラグですか?これは??
  いや、先に立花合戦があって今山合戦のはずだからって、歴史いじっているからどこまであってるか分からないし。

 おーけーおちつけ。くーるになろう。

 絶賛パニック中の私などお構いなしに、父上は特大の爆弾を投下した。

「お前がわしみたいに色に溺れてなければ、お前の婿にと考えていた男だ」

 な、なんですとーーーーーーーっ!!
 
  そんな私の百面相を、皆楽しそうに眺めていた。
  戦評定なのにいいのか?大友家……

 聞くと、親貞君は父上の爺様たる大友義鑑の末子として生を受けた。
  母親は名乗る身分の女ではなく、産後そのまま亡くなったのだが、その時府内は大友二階崩れの真っ只中。
  爺様が亡くなり、父上も家督相続後の不安定下に、父上の命で彼を保護したのが吉岡長増だったという。
  ちなみに、この二階崩れは糸を引いたのが父上だとしても、その糸を実際に操ったのがこの好々爺面している吉岡老と言われている。
  そんな吉岡老だからこそ、二階崩れ後に加判衆に入ったのだろうし、爆弾にもなりかねない親貞君を保護したのだろう。
  これが結局親貞君の命を救った。
  叔父菊池義武の謀反、弟大内義長の見殺し等、身内に冷たかった父大友義鎮は政治的な動きを見せなかった彼をついに殺さなかった。
  そして、彼を保護した吉岡老も彼が政治的旗頭になる事を恐れてその存在を隠し、小原鑑元の乱を乗り越えたのだった。

 一方、私と父上の対立が表面化し、それが和解するに及んで父上が変わった事を知った吉岡老は、彼を父上の元に出す。
  問題の元ではあるが、父上が粛清しつくした後継者候補たる一門衆再編は急務だったのだ。
  ん?
  そういや、『義姉上』と呼んでなかったか?私の事を。
  その疑問も氷解する。
  元服し親貞と名乗った彼は、この戦の後に妹の梓姫と婚儀をあげて、後継者候補に名乗り出る予定になっている。
  なお、現状後継者一位はどうやら私らしい。
  長寿丸元服後に彼が一位となるのだろうが、このあたり暗黙の了解でしかないから絶対に揉める事請け合いである。
  このあたり、当人間では決められない深い闇があったりする。

 たとえば、私こと珠姫が大友家当主および、当主代行になった場合、その時に現在六人いる加判衆の椅子のどれかが空いた場合、爺である佐田隆居が座るのは暗黙の了解として確定しているらしい。
  他にも、筑前に移って珠姫派を公認している田原親宏も、加判衆に当確だろうと言われている。
  という事は、誰かがその時点で蹴落とされる事を意味する訳で、加判衆内の家臣ですら、私に警戒感を隠していなかったりする。
  もちろん、他国国人がでかい顔をする事になるので、豊後国人衆は私をものごっつ嫌っていたりする。
  あと、母上のおかげもあって、『本当に殿の子か?』という疑念もあったりするそうな。
  困った事に、容姿は母親に。性格は父上にだったりするから私を見たこと無い豊後国人にとって私は悪女か性悪女か。
  笑えない話である。

 長寿丸が元服するまでの暫定当主および当主代行の可能性だろうけど、その段階で最高意思決定機関の加判衆に私の息がかかる誰かを送り込まれるのを警戒しているのだった。
  そんな彼らにとって、親貞君は希望の星になるだろう。
  父上に何かあって、暫定当主を設けないといけない場合、吉岡長増という豊後の同紋衆を背後につけている彼ならば、豊後国人衆を無下にする事は無いだろうと踏んでいるのだった。
  もっとも、親貞君が彼ら豊後国人衆の操り人形に終わるとは、私はまったく思っていないのだけど。
  吉岡老がついていたとはいえ、小原鑑元の乱を乗り越えたのは私的に大評価だったりする。
  何しろ、ほいほいと大内の養子になって、悲惨な最期を遂げた大内義長という見本もあったりする訳で。
  野心も才能もあり、ただ今山で酒宴の果てに不意打ちを食らって討ち取られるだけの無能ではないというのが、私の第一印象だった。
  今回の出陣前に一度父上と話をつけて、後継者順位についてはきっちり話をしておかないと。
  なお、私の希望は後継者候補から外れる事なのだけど。

 ……無理なんだろうなぁ。きっと……

 あ、妹の梓姫ってのは、史実では一条兼定の妻になる予定だったジュスタの事。
  名前どおり、どたぷーんであほ毛の似合うおっとりした妹でございます。
  うわ、あのおじゃる丸に嫁がせるのはもったいねぇぇぇっ!!
  と、思った私が一条領ごと南予侵攻で縁談をぶっ潰したので、縁談が宙に浮いていたのでした。
  まぁ、一条再利用が目的であって、縁談ぶち壊しは結果としてついてきた形ではあるのだけど。

「そうだ。娘よ。
  閨での作法を梓に教えておけ。
  家の繁栄は子宝からだ」

「いいのですか?
  私みたいに色に狂うかもしれませぬが……」

「ふん。
  一人の女で苦労するようなら、この大友の家など任せられぬわ」

 いや、父上。
  ある種正論ではございますが、それあんたが言うのは間違いだと思いますが。まじで。
  あんた、母上使って養母上調教したでしょうに。
  おかげで、『昼は賢母、夜は娼婦』という男の浪漫な女になっているじゃないですか。養母上。
  しかも、私がはまっている首輪ワンコプレイ真似て、二匹の牝犬を時々杉乃井でお散歩させているでしょうが。
  夜中、快楽に狂った私と母上&養母上が顔を合わせ、次の日の昼間に養母上と顔を合わせるのが妙に辛かったのですから。
  おまけに、今度牝犬二匹に白貴姉さん足して三匹ワンコお散歩を企んでいるって、嬉しそうに茶室でこの間語っていたじゃないですか。

「……」

 私だけでなく、加判衆全員の9393視線が父上に突き刺さる。
  そういえば、戦評定だったような気がするが。この評定。

「まぁ、そのあたりの匙加減は任せる。
  でだ。娘よ。
  此度の討伐について何か言う事があるなら申せ」

 咳払い一つで、全部うやむやにしやがった。このエロ親父!
  親貞君がどうか父上や私の真似なんてしませんように。
  とはいえ、話が逸れたままはまずいので私も戦評定に参加する事に。
  
「まずは報告を。
  此度の討伐において、兵を一万二千以上動かすと秋の収穫に響きます」

 このあたりの概念が今まで無かったんだよなぁ。大友家。
  というか、殆どの大名がこんな視点を持っていなかったし。
  なんというか、尊敬の視線というか、初陣前ゆえの功績を持つ者への嫉妬というか、その発想は無かったらしい彼の私に対する見方とか、親貞君のぎらつく視線が私を捉えているのですが。
    
「一万二千しか持ってゆけぬのか……」

 各人に動員兵数と兵糧とそれに必要な荷駄を書いた紙を渡す。
  その紙を睨みつけていた今回の総大将である戸次鑑連も、めずらしく戸惑いの顔を浮かべる。
  何しろ今までの戦は、

「出陣じゃー!」
「戦があると聞いてやってきました!」

 という、おおらかというか、どんぶり勘定ここに極まれりというかそんな形態で戦をしてきたのだった。
  そりゃ、国力衰退するがな。ほんと。
  先に出陣予定の兵が分かるというのは選択肢の幅を狭めるが、その選択肢を選ぶという行為によって意思決定が迅速化される。
  事実、私が告げた一万二千の数字が議論を活発化させる。

「纏めて潰すというのは無理かも知れぬな。
  下手に分散させると、各個撃破されるかもしれぬ」

 戸次鑑連の発言に私はそのまま注釈を加えた。

「筑前・豊前の兵はこの動員からは外しています。
  これを加えればもう少し増えるでしょうが、現状この二カ国は毛利の計略がどこまで及んでいるか分からぬ情況。
  寝返りなどされたらどうしようもないので、ご注意を。
  あと、この兵ですら原田や宗像を攻めると、兵糧が不足するかもしれませぬのでこれもお忘れなきように」

 私が提示した条件が戦略的選択肢を狭めてゆく。
  すると、本当に私にとって嫌な事だが龍造寺討伐がベスト選択肢に見えるから不思議だ。

「宗像は長引かせると、毛利の後詰がくる可能性がある。
  原田はこの三家で一番勢力が小さいがゆえに、この大兵で落とすのに割が合わぬぞ」

 吉弘鑑理の言葉に、志賀親守がため息をつく。

「そして、この二家を攻める場合、博多を後方拠点とする必要があり、立花山城の立花鑑載の動きが読みきれない」

 これが最大の障害となっている。
  もし、立花鑑載が謀反を起こしたのなら、こちらも迷う事無く彼のいる立花山城攻撃を目指し、それに相応しい準備をしたはずだ。
  事実、史実の立花合戦はそんな情況で発生している。
  だが、脅かしすぎたのかまだ彼は寝返っていない。
  結果、宗像と原田は分断され、毛利の後詰が来るだろう芦屋のある宗像と、背振山地を越えるが一応の提携ができる龍造寺と原田に分裂してしまっている。

「龍造寺はこの三家では十万石と一番の領地を持ち、今回の謀反の旗頭となっている。
  この家を潰せば、この二家はこちらに降伏するかも知れぬ」

 外交官たる臼杵鑑速が外交面から発言する。
  事実、頭が潰れたので手下が降伏するケースというのは、この戦国の世においてもの凄く多かったりする。
  そういう意味で、早期鎮圧を考えるのならば、龍造寺攻めというのは悪い選択肢ではない。

「姫様が提示してくれた資料では、肥前は動員も何もされていない様子。
  肥前の諸侯、松浦・大村・有馬等の家に動員をかければ、包囲に必要な兵は揃うと思われますが。
  何しろ、彼ら肥前の諸侯は近年の龍造寺の暴虐ぶりを我らに訴えていましたからな」

 一万田親実が肥前の情況を軽く解説する。
  ああ、今山フラグが次々と。

「肥前は、石高と交易を合わせれば四十万石相当の知行を持つ国。
  龍造寺以外の家が加われば、あと四千は兵を加える事ができまする。
  城を落とすなら、何とか足りる数でしょうな」

 城攻めは守備兵の三倍の兵を要するのは基本である。
  龍造寺は今回本土防衛戦だから、根こそぎ動員をかけて五千。
  今回の軍勢一万二千に、肥前国衆の四千を足せば一万六千となり、角隈石宗の見立ては正しいがゆえに反対ができない。
  親貞君、万一この戦で討ち死にしてもいいように、先に梓と婚儀をあげさせて孕ませてしまおうかしら。
  半ば諦観と共に評定を眺めていた私だが、奇跡は小姓の持つ文によってもたらされた。
  もちろん、加判衆の評定ゆえ、並大抵の用では入ってこられない。
  つまり、並大抵ではない事態が勃発したという事である。
  小姓は一万田親実の前で止まり、彼に文を渡しつつ耳元で何か囁く。

「弟、一万田鑑種より至急の文です。
  『土佐不穏。長宗我部兵を集める』」


  その報告を聞いた一同に衝撃が走ったのに、不覚にも私は笑みが漏れてしまった。

 鍋島の今山フラグが折れたと思ったら長宗我部って、何て素敵な罰ゲームよ。
  人間、どうしようもない状況では笑うしかないって本当ね。
  神様の馬鹿野郎。
  これで、四国情勢の後詰も考えないといけないから、臼杵鎮台の兵も出せない。
  派遣軍の総兵力は一万切るかもしれない……まてよ。


  私は、この場である提案を二つほど行い、それが了承された。
  それをふまえた派遣軍が次の日に出発するのだが、この軍と親貞君の初陣については別の機会に。


 

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